2008..08.08
魂の鼓動がより一層早くなった。緩やかに流れていた世界がどうしても僕には信じられなくて、そうしたままずっとそこでじっとしている自分がいたのだ。どうしてだろう、いつから自分はここでこうしているのだろう、気づけばここで、こうしてじっと座ったまま、この世界を見ていたのだ。また、魂の鼓動が早くなっていく。魂が縮みあがって、その暗闇の奥底にいる何かの存在を信じてやまないのだ。僕は小さく丸まった状態で、いつまでもそこから動こうとしないでいた。いつからだろう、ここにいるのは。いつからだろう、ここでこうして小さく、小さく丸くなって、どうしようもない自分の存在をかたくなに否定しながら、ここで生きていたのだろう。ここにいる意味なんて何もなかったはずだ。ここからすぐに立ち去ればいいのだ、ただ、それがいつまでたってもできないでいる。どうしてか、いつからかそうして生きていた。どうしようもなく、惨めな存在として。
遠くから、悲しみの叫びが聞こえてくる。遠くから、悲哀があふれてくる。出で立つその沼気の中から、どうしようもなく小さな悲しみが漏れ出してくる。
君の顔が見える。遠くで、小さく輝いている。愛しい君。君は、いったい誰なんだろう?どうして、いつもそこにいてくれるのだろう。それとも、ただ僕が見たかったものをそこに見いだそうとしているだけなのだろうか。君は悲しそうに、そこで小さくなっていた。僕にとっての、一つの救い。唯一の救い。君は、誰なんだろう。君に似た光じゃなくて、君は、誰なんだろう。どうしても君が誰なのかを知ることができなくて、そして君を見失っていたのだ。君は、誰なんだろう。君は。
2008.03.30
順調に生きる気力を喪いつつあります。
思えば高校一年の初めから始めたサイト運営と言うものも、気づけば結構な間やっていることになる。今はもう21歳で、始めたときは何歳だったのか。もう6年にもなるのか、と思うと同時に、まだ6年しか経っていないのか、とも思う。始めたときはとても楽しかった。自分の作った何かが人に見られると思うと、それだけで面白かったのだろうなぁ、と思う。何が楽しかったかと言えば、普段言えない様な事でさえ自由に言えたからだろうか。インターネットと言う仮想的な世界で、何処かの誰かが自分の文章を読む。それだけで良かったのだろう。知らない内に知り合いが増えて、新しい世界が広がったと感じた。自分がサイトをやっていなければ知り合うことの出来なかった人達。その人々に会うことが出来たことは、今でも良かったと思う。しかし、それと同時に、自由に書けなくなったようにも思うのは気の所為だろうか。仮想に存在していた人々が、実際に存在すると気付いたときから、この卑小な自尊心や、自意識過剰的な感情を少しずつ広げてしまったのではないだろうか。若しくは、ただ単に飽いてしまったのかも知れない。変化が無ければ慣れてしまい、慣れてしまえばつまらない。刺激が無ければ退屈に感じて、何時しかそれから遠ざかる。そのどちらであるかは分からないが、何れにせよ最近は昔のような楽しさも感じなくなってしまったなぁと思う。時間が足りないと言うことも有るのだろうか。もっと持て余すほどの時間が有れば、退屈しのぎに何かを始める気にもなるかも知れない。でも、気付けばもう21になっていた。今この状態で時間を持て余していたら、ただの無能者になってしまう。いや、既に無能者ではあるけれど。
あぁ、写真が撮りたい。あぁ、文章が書きたい。そう思う時がある。然しながら行動を起こす気にはなれず、ただ肉体と精神を腐らせて行くだけである。何もしなければ、益々何もしたくないと思う。眠りすぎれば、益々眠気が増していく。ただ日々の現実から逃げることに安堵して、向き合うべきであろう事々に目を向けるのが嫌になる。唯々面倒で、面倒で。何もする気が起きず。何もしたいと思わない。唯眠るように体が腐っていけば良いのにと思う。ふと目が覚めたら死んでいたい。この世に存在する全てのものに、何故お前は存在するのかと問いたくもなる。無意味な考えしか持たず、無意味な存在意義を認識する。動物である位なら、いっそ無機物にでも為りたかったと、ただそう思う。何も消費せず、何も生産せず。ただそこに在るだけの存在であるならば、ただそこに在るだけで済む。それすら邪魔であると言うのなら、いっその事消してはくれないだろうか。元から何も存在しなかったものとして。
2008.01.15
あけましたおめでとうゴザイマスとか何とか言ってる1月15日。久しぶりに何か書こうかと思ってメモ帳を開いてみると良く分からない文章が書かれている。果たして何時書いたものだろうか。記憶が曖昧であり余り憶えてはいないのだが、相当泥酔して帰宅した一日があったのでそれなのだろう。改めて読んで見ても何のことだかさっぱりと分からず、ふうむと頭を傾げるのみであった。寧ろ捻った。
最近の自分といえば、折角久しぶりに給料が振り込まれたにも関わらず銀行口座の暗証番号を忘れて引き出せなかったり、唐突に思いついてxbox360を買って貧困に喘いだりしています。安価な価格設定で出されているシリーズを買ってプレイしているのですが、とんでもなく楽しいです。という訳で年明けはゲーム三昧でした。遂にお年玉を貰う側からあげる側へとなってしまいました。時が経ったのを改めて感じるなぁ、老けたなぁ、と思う二十歳です。子供ですいません。こんばんは。ごきげんよう。さようなら。
瞳に紛れた魂の叫びは、遥か彼方に響いていた。眼を見開いたその手は、空をさ迷い君を叫ぶ。その果てにいい出たその手を遥か彼方まで伸ばしたまま、その声をここに残すのだった。心の叫びは君に響いて、そらの中へと消えていった。魂の叫びを聞こうとしたときには、既にどこかへ消えてしまったのだった。遠く何処までも響くこの景色の中で、君は如何して輝いていられたのだろうか。耳障りな音が響いて、瞼を震わせて走った。君の目に映る僕のその姿は、どうしてそこまで儚げなのだろうか。精神が肉体を追い越したときにこそ、君の姿は美しいのだ。
2007.12.25
クリスマス、クリスマス。メリー。一年の中で3位以内には入る「出来たら家から出たくない日」の一つなんだが、どう言う訳だか外に連れ出されてしまった。街を彩るイルミネーションは例年と変わらず、アーケードやら壁やらにキラキラと光る模様を描いて居て、まぁこれはこれで綺麗なんだろうなぁ、とか思いながらも、目の前に広がる人間の壁にイライラとして、どうも本当に人ごみが駄目になってしまったんだろうなぁ、と感じた。少しだけ人の少ないスーパーの地下で落ち着くことが出来た以外、他の場所はストレスが溜まって仕方なかった。この日のような一日は、是が非でも家の中でゆっくりと過ごすか、ひと気の無い河沿い等で寛ぐに限る。まぁ、基本的に週末外に出るのが嫌なのだが、特に人の多い日は避けたいものだ。
家に帰って、夜からは男三人で鍋をして、酒を飲んで、だらだらする。普通は彼女と居たりするのだろうけど、自分としてはこっちの方が楽だったりする。何故女の子は人の多いときに限って、外へ出たがるのだろうか。全く持って、謎としか言いようがない。
2007.12.22
書くことの出来るスペースを増やしすぎたんだろうなぁ、と、そう思う。昔は有り余るほどの時間が有って、暇で暇で、だから色んなところでぐだぐだと文章を書いていたんだろうな。でも今はそうじゃなくて、時間が限られている。自分の部屋でぼんやりとしている時間が、昔と比べて圧倒的に少ない。別にそれ自体は悪いことじゃなくて、活動的になったと言うことだったり、誰か人と過ごす時間が増えたと言うことだったりする訳だ。そしてそれは、一般的に言えば健全で、普通の事なんだろうと思う。でも、自分としては、それは余り面白くないなぁ、と思う。文章を書くことが好きだから、書くのだ。折角その為に作った場所なんだから、やっぱり使っていこう。
と言う訳で、やっぱり好きに適当に、メモだって何だって書こうかと思った。何故そんな物を公開しているのかと問われれば、自己満足の為なのだ。誰かに読まれているかも知れない、そんな小さな感覚は、書き手にとっては大切なことなのかな、とか思ったりした。
と、ここまで書いて思ったんだけど、良く考えたらこれまでも好き勝手に書いてただけなんだな。何を今更こんな事を言い出したんだろうか。自分は。取り敢えず、日記とかメモとか消して、ここだけにしようと思った。んで、もうちょっと更新頻度を増やそうと思った。これからも下らない文章を書き続けます。ネットにゴミを撒き散らすぜ!
2007.09.01
あっ、と言う間に時は流れる。そう誰しもが言う。そしてそれは本当の事である。また気が付いたら、時は流れていた。前に気が付いたのは丁度一年程前だっただろうか。気付いた時には、何時かの時から長い時を経ていた。そして今、また気付いた。ふとした時に時の流れを感じるのは何故だろうか。もっと時の流れに気を配るべきなのだろうか?そうすればもう少し建設的な日常生活を送れるのかも知れない。今は何ら目的意識がある訳でもなく、ただ日々を日々として過ごしているだけである。まるで猫のような生活、とでも言えば聞こえは良いが、実際は只の屍である。
何かがしたい、と思う。何もしたくない、とも思う。実際の所、何かしたいのだが、わざわざ行動を起こすのが面倒なのだ。怠惰ここに極まれり。下る下らないの話ではない。ただ純粋に価値を失っているのだろう。
夢録-2007.06.19
女の子と二人で、何処かの海に居た。女の子は20歳程度で、日本人では無く外国人の顔をしていた。髪の毛は長く、人魚の様な出で立ちだった。二人ともスクーバダイビングの機材を身に付けていて。海岸沿いを泳いでいた。海底に無数の白い大きな貝があって、それを見て彼女は「海が汚れている」と言った。でも僕はその貝が少し、綺麗に見えた。
そこから少しだけ進んだところで、彼女は急にダイビングの機材を外し、生身で泳ぎだした。そしてそのまま深くに潜って、洞窟のような場所へと入っていった。僕もそれに付いて行ったのだが、彼女は足ヒレも何も付けていないのにとても早く泳いだ。それを見て僕は、彼女は人魚なのだろうか、と思った。
洞窟に入ると中は暗く、広かった。しかし真っ暗と言う訳ではなく、何処からか光が差し込んでいた。そして彼女は一つの場所-それは部屋のように見えた-に入っていった。中では燐粉のような物が、光り輝きながら部屋中を舞っていた。それは時々、水流に流され動きを早めたり、遅めたり、急に全てが止まったりして、部屋中を踊っていた。彼女は、どう、綺麗でしょう、とでも言いたげな表情で、その場に座り込んだ。そしてそれは実に神秘的で、美しい光景だった。
夢録-2007.05.11
誰かの家で寝ていて、目が覚めたので外に出た。自転車に乗って自分の家に帰ろうと思ったのだが、道が全く分からなかった。取り敢えずどこかに向けて走っていると、どこか、外国のような街に着いた。建物や道路は白で統一されていて、輝くように綺麗な街並みだった。でも街はまるで迷路のようで、中々出ることが出来ない。それでも走り続けていると、街の真ん中に着く事が出来た。そこには大きな湖があって、湖の中には石で出来た道が描かれていた。そして、それが街の地図になっていた。湖はエメラルドグリーンに輝いて、日の光を受けた石の道が白く光っていて、とても綺麗だった。この道を辿って街を出よう、と思い、自転車を漕ぎ出した。
夢録-2007.04.12
死体安置室の様な場所に、死体があった。その死体は検死された後らしく、胃の中に虫の卵が有る事を知らされた。そのまま孵化していしまうと大変なことになる、と思った。だから僕ともう一人の女の子は、死体を袋で包んでしまうことにした。既に死体は袋に入っていたのだが、それだけでは少し心許ないので、さらに追加しようと考えたのだ。しかしその袋が何処にも見当たらない。仕方がないので、他の死体から袋だけを取る事にした。丁度、何故か一つだけマネキンの入った袋があったので、それに入れることにした。マネキンを取り出して、それに死体を入れようとする。しかし、中々上手く入らない。僕が耐えかねて、力ずくで押し込もうとすると、袋が破れてしまった。すると死体が急に起き上がり、「おいおい!」と僕のことを、呆れたような、慌てたような顔で見た。
夢録-2007.04.12
何時かの女の子と、僕と、友達二人がいた。何処かのコンビニみたいな建物の前で、僕はそこに落ちていた雑誌を読んでいた。友達二人は僕のそばで話をしていたのだけど、女の子は少し離れた場所に居た。そうして、寂しそうな瞳で僕を見ていた。僕は「家まで送ってでも欲しいのだろうか」と、思った。
夢録-2007.04.12
数学か何かの授業を受けていた。僕の隣には大人しそうな女の子が座っていて、授業の間ずっと二人で話しをしていた。恐らく授業は英語で行われていた様に思う。僕は先生に宿題が出来ているかと聞かれて、出来ている、と嘘をついた。本当は全く出来ていなかったのに、もう殆ど終わりかけです、と言う嘘を。
隣の女の子は16歳くらいに見えた。髪の毛を、ピンで頭の上に留めていた。西洋風の顔立ちで、とても可愛らしかった。僕とその女の子は授業の間ずっと話をしていたのだが、その子が「私、見た目は大人しいけど本当は違うの。」と言ったことしか、覚えていなかった。
2007.03.25
黒く重たい雲が空を包み込んでいた。朝方の街は澱んだ空気が流れる景色で、人々が力なく歩いているように思えた。新宿から電車に乗り、東京を出て、あやふやな意識のまま外を眺めていた。灰色の空と、灰色の海が、境界線もなく曖昧に揺れている。
トンネルの壁に張り付いた苔が、やけに黒ずんで見えた。窓から見える景色には、色がない。全てが鮮やかさを失った世界の中、畑に見えた、蜜柑の黄色い点が、痛くなるほど目に付いた。
2007.03.24
朝方の霞んだ景色。
電車の窓から見える物。
2007.02.17
電子音と、雨の音。
2007.02.06
12月に購入してからノートに書き込んでいた、メモのような物もここに載せてみようと思い早数週間。やっと面倒くさいという感情を押し除けて、パソコンに打ち込み、更新しました。この先もまた何かしらノートに書いて、そこからパソコンに打ち込んで載せようと思います。安物ながら万年筆を購入して、それ以来少し文字を書くのが楽しくなっています。一生使えそうなノートを片手に、見たものや感じたことを書き留める。そう言う行為はとても好きです。
最近になって漸く、これから何をしようか、ぼんやりとだけど決まってきた気がする。取り敢えずは金を貯めるしかないのだけど、その後面白いことをしよう。やっぱり僕は、日本に居ては駄目らしい。旅に出るのだ。旅に出て、色々と学んでこようと思う。今しか出来ないことを、今する。そんな簡単なことだけど、難しいこと。やっていこうと思う。
2007.01.31
青く澄んだ水の中に浮かぶ魚達は、泳ぐと言うよりも、飛んでいるに近く思えた。重力を感じずに、皆ぼんやりと水中に浮かんでいる。水族館という非現実的な世界の中で、誰もが皆、水の中に憧れ、見入っている。魚達はそんな人間を見飽きたかのように、興味を持つ素振りすらなく、そこに佇んでいた。
水の中は音で溢れているはずなのに、何故かとてつもない静けさを感じた。時の流れはゆっくりで、落ち着いている。その異様とも言える空間は、とても心地のいいものだった。
2006.12.29.earlymorning
家から出ると、目に大粒の雪が映りこんだ。無数の点が目の前一杯に広がって、全てを白く染めている。ひんやりと冷たい粒が、手に触れる。大粒のそれはすぐに溶けて、消えていった。気付くと僕は雪塗れになっていて、手と顔が、冷たくて酷く痛かった。でも目の前の景色が余りにも綺麗で、暫くそこに立っていた。雪はゆっくりと、ゆっくりと、降っていた。
2006.12.**
夜、自室のヒーターの前に、飼い猫が丸く眠っていた。余りにも近くで寝ていたので、熱くないのかと思った。少し体を撫でてみる。体が少し強張って、硬くなっていた。でもその毛は何時もと変わらず、柔らかくて、艶やかで、気持ちが良かった。頭と、首元を撫でてやる。少し起きて、気持ち良さそうに顔をこちらに向けた。でもやっぱり元気は無くて、ゆっくりと動くのみだった。「もう出るから、ヒーター消すよ。」とだけ言って、スイッチを切って、家を出た。
家に帰ったとき、猫はもう死んでいた。遺体は家族が処理したらしい。家を出るとき、ヒーターを切った事を少し、後悔した。最期の時、寒くなかっただろうか。凍えたままじゃ無かっただろうか。それだけが気懸かりで仕方ない。でもきっと、彼女は幸せだっただろうと思う。だから最期を家で迎えたんだろう。そう、きっとそう。
2006.12.26.vesper
冷たい雨が降っている。雨音と、人々の歩く音とが聴こえてくる。それらは雑音と言うよりかは、ある種のリズムを奏でているようにして聴こえた。僕は傘を差しながら、街を歩いていく。ふと、どう言う訳だか、周りに誰も居ない様な気がした。ただ街から街が聴こえてくるだけで、実は自分以外誰も存在しないのではないか、そんな気がしてならなかった。
事実はそんな空想とは全く別で、人は大勢居るのだけど、頭の中ではそうじゃなかった。
雨音、足音、店から流れている音楽、幾多もの話し声。傘を、ポツポツと雨が打っている。ただそれだけだった。それ以外、何も存在し得なかった。
2006.12.27
時が流れるのも早く、年の瀬を迎えようとしている。気がつけばもう少しで二十歳になる。実感は全く無く、自分が今何歳なのかすら判らないでいる。自分は今、何をしているのだろうか?元は大学へ行こうとしていたのに、気がつけば日本でダラダラとフリーター生活を送っている。気楽で楽しい生活ではあるが、意欲だとか、向上心の類がなくなっている。日々、ただ遊び呆けているだけである。これではダメだと分かっているが、堕落の心は優しく、甘く、僕を包み込んでいるようだ。
2006.12.14
雨が静かに降る深夜、傘を差しながら、独り坂を登って行く。街灯に照らされた雨粒が、ぼんやりと輝いていた。少し霧でも出ていたのだろうか、光が妙に拡散して、街灯の周りを明るく、幽かに照らしていた。
しとしと、ゆっくりと降る雨が、傘を少しずつ濡らして行く。傘で防ぎきれなかった雨粒が体を濡らし、体を冷やしていく。街灯の下まで歩いたとき、ふと立ち止まって、空を見てみようと思った。きっとそこには星は無い。でも、照らされた無数の雨粒があるはずだと、何気なく考えた。
2006.12.06
朝早く、外に出る。余りにも空気が冷たくて、冬を否応無く感じさせられた。息を吸い込むと、肺に冷気が流れ込むのを感じた。その冷気は体を冷やし、益々寒くなる。
自転車に跨って、ペダルを漕ぐ。冷たい風が全身を包んで、過ぎ去っていく。ヘッドホンから流れるピアノの音すら、冷気に冷やされ、僕の耳に入ってきた。
瞳に映る景色、聴こえる音、風の感触、街の匂い、空気の味、全ては水で満たされたかのように透明で、冷たく、辺りを包み込んでいた。
2006.12.04
余りにも太陽の光が部屋に差し込むので、少し外を見てみた。空はこの上なく晴れ渡っていて、青空が広がっていた。光が目を突き刺して、何も見えなくなる。窓の外に見えたはずの紅葉は消え去り、今はもう枯れ果てた林を携えるのみとなった。
鳥の鳴き声が聞こえる。雑音が、音も無く幽かに響いている。空は薄く水色で、雲は太陽の光で淡く霞んで見えた。
ベッドに入ったまま、少しの隙間から見えた景色はとても綺麗に思えた。冷たい空気が顔に当たって、頬を冷やした。ぬくぬくと暖かいベッドの中から、冷たく気持ち良い世界を望んでいた。
2007.02.05
知らぬ間に年が明けていた。知らぬ間に三ヶ月と言う時が流れていた。知らぬ間に色々な物事が終わりを告げ、始まっていた。もう、日本に帰ってきて一年と数ヶ月が経っている。その間に僕は、何をしていたのだろうか?多くのことをした様にも、何もしていない様にも思う。実際、無価値なことを多くして、価値あることを何一つ行わなかったのかもしれない。余りにも無意味であり、無駄である。存在と、時間の両方を浪費して、生産せず、消費し続け、腐っていく。それが今の僕であろうか。
せめて「こんな筈では無かった」と、呟く事さえ出来ればと、思う。それすらもしない、自分を嘆くしかない。
2006.12.01
星も見えない夜に、空に朧月が浮いていた。
雲に薄く隠されたそれは美しく、僕の頭まで濁らせた。
****.**.**
真夜中に独り、橋の、手摺りの上に座っていた。川幅はそんなに広くない、小さな川の上。今が何時かも分からない。何時からそこに座っていたのかも、分からなかった。ぼんやりとした意識の中、ふと上を見てみると、闇夜に大きく満月が輝いていた。僕は、あぁ、大きな月だ、大きな月が力強く輝いている、と思った。そうして暫く空を見ていると、その月が余りにも近くにあるような、そんな気がしてきた。
僕はその場で立ち上がり、ゆっくりとその手を空に伸ばした。すぅっと、手が空をなぞって行く。でも勿論、月が掴める訳も無く、その手には何も残らなかった。僕は何も掴めなかったその手を少し眺めて、そしてまた、空に手を伸ばした。そして空に手を伸ばしたまま、ゆっくり膝を曲げて、飛び上がった。でも月が余りにも遠かったから、僕は橋から落ちていった。嫌にゆっくりと落ちながら、あぁ、やっぱり掴めなかったか、と、そう思った。
僕は冷たい水の中に落ちて、空を見ながら沈んでいった。無数の気泡が月明かりに照らされて、キラキラと輝いていた。そして月はやっぱり、すぐそこで、大きく力強く輝いていた。僕はもう一度だけその月に手を伸ばして、すぐに目を閉じて、この掌に月の輝きを捕まえた気分になって、ゆっくりと沈んでいった。手に捕まえた月を離さんとすべく、力強く握り締めたまま、何時までも沈んで行った。
2006.10.22
暇すぎる訳でもない。忙しすぎる訳でもない。不幸なわけではなく、寧ろ幸せで。日々を楽しく過ごしていて、不満も無くて。少しの、幸せな悩み事と、問題があって。
要するに、吐き気がするほど普通な生活を過ごしている。
サッパリとしていて、爽やかで、味気なくて、無臭で、クリーンで、ただ、フワフワと浮かんでいる。
詰まらない。余りにも、退屈。
朝6時。脳味噌が腐る時間。
2006.10.16
気付けば一週間が過ぎ去っていた。気付けばひと月が過ぎ去り、一年が過ぎ去っている。気付いたら人生まで終わっていそうである。
2006.10.14
ここ最近はめっきり「眠れない夜」なんてのも無くなったと思ったんだけど、どうやらまた出てきたらしい。今日は妙に眠れない。眠いのに眠れない夜ってのはどうにも厄介で、色んな考えが頭を廻り、疲れだけが溜まっていく。
長い間忘れていた。この夜ってのがあったからこそ、どうやら色々書く気になったらしい。眠れない夜ってのは、どうにも色々考えさせる。厄介なものだ。
2006.10.13
あぁ、何がしたいんだっけ。
そう言えば、文章が書きたいんだっけ?
全部消して、また始めるのも、良いかも知れない。
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